シリーズ第1作から足掛け8年、
激戦を戦い抜いた5121小隊についにひと時の安息が・・・
ガンパレード・マーチ 九州奪還〈5〉 (電撃文庫)榊 涼介
1冊完結の広崎悠意版小説に続いて、
初めは短編からスタートした榊涼介版小説(以下「榊ガンパレ」)。
3冊目の『熊本城決戦』で一区切りした次は
小隊結成時の話やパラレルワールドの話を補完しつつ、
『九州撤退戦』(上・下)で原作ゲームで語られた部分は終了。
その後『山口防衛戦』(全4巻)から原作ゲーム以降の話が始まり、
今回の『九州奪還』第5巻でいよいよ小隊に安息の時が・・・?
私は原作ゲームを随分遅れてプレイし、しかもそんなにハマった訳ではないのに、
この榊版ガンパレはとてもハマっています。
それは、普通にゲームのノベライズとして優れている上に、
無名の学徒たちの戦場群雄劇として面白かったから。
当初から小説オリジナルキャラクターは居ましたが、
少しつつ目立つようになったのは
小隊結成時を描いた『EPISODE1・2』の頃からでしょうか。
後にきむらじゅんこ氏によってイメージイラストを添えられていく彼ら・彼女らは
みんな魅力的で、シリーズの中で重要な位置を占めていきます。
かといって既存のキャラが影薄い訳ではなく、どのキャラも成長し、
ゲームの時には考えられなかった持ち場で活躍するキャラもいます。
(一番変化大きいのは石津かなあ)
ということで、天才も凡人も力を合わせ、人類側が手にした最後の作戦「百二十一作戦」。
その行方は・・・・・
あともう1冊、番外編的な電撃マ王掲載の「萩 幽霊戦線」は出ますが、
5121小隊の本編としては『九州奪還』が最後かなあ。
あとがき読む限りではまだ何か書く余地はあるようですが、これ以降は
読みたいような、でも蛇足のような・・・
ただ少なくとも今回の最終巻については
ゲームのキャラ・オリキャラ共に(その後)が気になるキャラが多く、
その辺は今春(オビには「来春」とありますが、たぶん間違い)に発売になる
ファンブックに各キャラの後日談となる短編が掲載予定とのこと。
出来れば今回の最終巻に収録してもらいたかったところですが、
オリキャラの詳細設定や描き下ろしイラストも楽しみなので
とりあえずファンブックを待つこととしましょう。
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