黒い天使のブログ

オリジナル単行本デビュー作『環状白馬線 車掌の英さん』が傑作だった
都戸利津先生の新作。


群青シネマ 1 (花とゆめCOMICS)

白泉社の紹介ページ



舞台は1961年（昭和36年）、四国の全寮制男子校。
成績は優秀だがイタズラも多い仲良し三人組（栄・里見・弥方）は、
3か月前に東京の大学へ行ってしまった水野先生を楽しく驚かせる方法に頭を悩ませていた。
そんな時、ふとしたきっかけで8ミリシネカメラと出会い、自主映画製作を始めますが……



興味を持った方は白泉社のページで数ページですが試し読みできるのでぜひ。
今では貴重かもしれない真っ直ぐな青春ストーリー。
コメントによると残念ながら次の第2巻で完結予定とのことですが、
1巻も「うわーそこで続くのか」と言うくらい気になるところで終わってますし、
前作もそうでしたが、都戸利津先生はとにかく構成が上手い。
巻内でご自身が語っているように華やかさはないかもしれませんが、
オリジナル単行本2作目とは思えない作品全体の堅実さは凄いです。



関連スレによると単行本未収録作品が何本かあるようなので
そちらの単行本化も期待。
『群青シネマ』2巻が出るまでは、原作付き作品だけど
『心霊探偵　八雲』とやらを読んでみるかなぁ。



【関連記事】
次の電車に乗って、あの人に会おう…都戸利津 『環状白馬線 車掌の英さん』

「眼鏡を語らせたらこの人」な磨伸映一郎先生の商業誌初連載、巻を重ねて3巻目。


氷室の天地Fate/school life 3



もともと『Fate/stay night』の穂群原三人娘を中心に
サブキャラメインで展開してきた今作品。
3巻になってメインキャラの一人・遠坂凛が少しずつ登場するようになりましたが、
あくまでも話の中心はサブキャラ達。
中でも3巻で重要な位置を占めるのが柳洞一成（この時は生徒会書記長かな？）。
2巻で明らかになった氷室鐘の「ある秘密」に関して
謎のクラスメイト・沙条綾香嬢に指摘され動揺する鐘は、
2巻で間桐慎二を葬ったゲーセンの「英雄史大戦」で一成に戦いを挑みますが……



ということでまずは『Fate/stay night』の派生作品であることを意識して紹介しましたが、
書店がこんな紹介ポップを作ったりするように、
ぶっちゃけFateを知らなくても他のいろんな作品のパロディーネタで楽しめます。
それにしても毎回の事ながら磨伸さんのネタ元の広さには驚かされます。
私は理解率何割くらいなんだろう。



●ちなみに今日同日発売のまんが4コマKINGSぱれっと3月号で3巻の続きが読めますが、
あの言動は……やはりそうなのかな？


●見えないところで活動する英霊様達。
次巻どうするんだろうｗ


●英雄史大戦のカード、誰かの英雄で特殊効果等を考えてみるものの、
そのテのカードゲームに疎いこともあってなかなか浮かびません。
難しいなぁ。


●後藤君羨ましすぎる。代わってくれ！


月の彼方、永遠の眼鏡 2―磨伸映一郎TYPE-MOON作品集

TYPE-MOON関連のアンソロジーを集めた作品集の2冊目も同時発売。


磨伸映一郎先生「氷室の天地Fate/school life」3巻＆「月の彼方、永遠の眼鏡 (2)　磨伸映一郎TYPE-MOON作品集」発売☆ 描き下ろしコラボイラストカードプレゼント（とらのあな）


【関連サイト】
んじゃめな本舗



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彼女の羽扇がゆれる時、何かが起こる…『氷室の天地 Fate/school life』２巻
フェイトの新設定が満載！？『氷室の天地 Fate/school life』第１巻
『Fate/hollow ataraxia』全選手入場！！
『Fate/Zero』全選手入場！！
『空の境界　未来福音』全選手入場！！

原作ゲームでは狭い地域でしか活動していない5121小隊ですが、
その枠を超えた榊ガンパレでは山口・広島での攻防、九州奪還を経て
新シリーズ初刊では東京を舞台に、しかも人間を相手に戦争をしました。
そして2巻目では本州最北端・青森へ……


ガンパレード・マーチ 逆襲の刻(とき)―津軽強襲 (電撃ゲーム文庫)


「青森へ……」と書いたものの、実のところ今巻は青森編の序章。
元々隊員が首都圏に居た「東京動乱」と違い、幻獣が発生してから青森に向かうので
そりゃあ時間かかりますわな。
しかも前巻で「凶悪なクーデター犯」とはいえ
人型戦車で生身の人間を鎮圧した5121小隊隊員達の心の傷は深く、
精神を病んでいく者が続出。
「九州奪還」終了時に石津萌の心が救われていないと書きましたが、
あー、ここにきて他の隊員の心まで……



青森が舞台ということで、ガンオケ（ガンパレード・オーケストラ）を知ってないと
楽しめないのかな、という不安がありましたが、私の読む限りそれはなく一安心。
もしかしたら繋がりがあるのかもしれませんが、
しばらくしたら関連スレ覗いてみようと思います。



さて、4ヶ月連続刊行が告知されている「逆襲の刻」シリーズ。
いま気になっている点を列挙。


●来月の3巻目で青森編が終わるのか4巻まで突入するのか。
●青森編が3巻で終わるなら4巻の舞台がどこになるか。
●「逆襲の刻」シリーズ自体が4冊で終了なのか、それとも間隔が空いて
　シリーズ続刊が出る可能性があるのか。
●3月発行巻で榊ガンパレが終わるのか、まだ読めるのか。


個人的には、九州が“あの状態”では隊員の消失感が消えないだろうから、
もう一段階踏み込んだ終結にはあと2巻では足らない⇒まだ榊ガンパレが読める、と
願っていますが、さてどうなるか。


【関連記事】
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５１２１小隊、ついに約束の地へ…『ガンパレード・マーチ　九州奪還５』


ガンパレード・マーチ逆襲の刻 東京動乱(電撃ゲーム文庫)

カップルシリーズが続く表紙。次は滝川＆森かな。

毎年年末にあわただしくベスト10企画をやったりやらなかったりしてますが、
年明けにのんびりやるのもいいかと思い始め、去年出た漫画で
これは読んで欲しい、という作品を列挙。
ただ今回は初めて「2009年に初単行本が出た作品」で縛ろうと思ったら
わずか5選に。緊縮財政の影響大。
まぁ既出も含めて10選にすると長くなるのでこれでいきます。



一度紹介してる作品に関しては最近思うところなど。



森薫『乙嫁語り』


カテゴリー・森薫


これはやはり当ブログ的に欠かせない訳で。
上記カテゴリーから各記事をどうぞ。
『エマ』連載中は
（次の作品大丈夫かな？）という心配がありましたが全くの杞憂に。
「描きたいものを描いてる」感が伝わる限り
どんなジャンルでも大丈夫っぽい。


ちなみにこの作品、「このマンガを読め」ではベスト10に入りましたが、
「このマンガがすごい」では対象期間外。
この対象期間の違いに触れずに両誌のランキングについて語っている記事を散見しますが、
いかがなものか。





三島衛里子『高校球児ザワさん』


【関連記事】
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理紗の日常を淡々と記録するよ…『高校球児ザワさん』第２巻
健康的なフェティシズム漫画…三島衛里子『高校球児ザワさん』第１巻


健康的フェティッシュ漫画。
ただ他誌登板等の理由があるにせよ、このページ数でちょこちょこ休載があるのは残念。
まぁそれだけザワさんが好きだから毎週顔を見たいということで。





荒川弘『百姓貴族』


なぜハガレンじゃなくてこっち？と突っ込まれるかもしれませんが、こちらも面白いので仕方ない。
何といっても作者自身のたくましさが凄い。
ハガレンの面白さは色々な原体験から生まれてるのがよく分かります。




村上たかし『星守る犬』


正直なところ、私自身はまったく泣いたりしていない。
ただ、タイミングを間違えれば号泣したかもしれない。
泣いた人が多いのも頷ける作品である。
個人的に嬉しいのは、「村上たかし」という漫画家の生き残り。
短命なギャグ漫画家が多い中、いい鉱脈を掘り当てました。





都戸利津『環状白馬線 車掌の英さん』


次の電車に乗って、あの人に会おう…都戸利津 『環状白馬線 車掌の英さん』

ぶっちゃけ、この作品に触れたいが為に2009年振り返り記事を書いたようなもの。
よろしければ上記紹介記事をどうぞ。そしてぜひ手に取ってください。
単巻で終わってますが、何年先でもいいのでまた続きが読みたいです。

スペリオール3号より。



前回の画力対決（松本零士・須藤真澄・くるねこ大和）の時に
「次回は“20世紀少年”の人」という話は出ていたようですが、
正式に浦沢直樹に決定した模様。



日時は3月19日、場所は六本木ミッドタウンのビルボード東京。
現時点では「Private Party」となっていますが、近い内に詳細が出ると思われます。
あと、これまでのライブだと2名以上のゲストが居て2部構成が多かったですが、
今回浦沢以外のゲストがいるかは不明。
個人的には、浦沢氏担当の長崎尚志氏も来るだろうから、
サイバラ担当の八巻和弘氏と「編集者対決」をしてもらいたいなぁ、と。
何で対決するかが難しいですけど。



【関連サイト】
銭の花はどこに咲く。西原理恵子の太腕繁盛記 生（なま）
スペリオール　西原理恵子の人生画力対決のページ


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毎日かあさん 6 うろうろドサ編


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