サイバラ作品にはこれまでにも『ぼくんち』や『上京ものがたり』など
自身の生い立ちや経験を反映させた作品は数多いですが、
今回紹介するのはなんと語り下ろしの活字メイン本。
この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)西原理恵子
理論社の紹介ページでは冒頭部分の立ち読みも出来ます。
あと
e-honのページには目次が詳しく。
思えば私のサイバラ初体験だった『まあじゃんほうろうき』以来、
彼女が漫画作品で「カネ」について語るのには慣れていましたが、
それが活字で、となるとこんなにも生々しくなるんだなあ、と。
しかしその生々しさこそ、「お金」の教育に接していない
中学・高校生に読んでもらいたい部分であり、
サイバラも全編にわたって中高生に向かっての語り口で書き下ろしています。
そして私が“生々しい”と書いたのは、
本書が「カネと労働のリアル」について語っているのと同時に、
ある意味彼女の自叙伝にもなっているから。
昔からのファンの方には既出の話がほとんどですが、
まだまだ知らない方のほうが多いでしょうし。
本書の性格上、学校の図書館で読む中高生も多いでしょうが、
願わくばぜひ身銭を切って読んでもらいたい本。
そうするとその「1365円」についても色々と考えたくなる筈。
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西原理恵子先生、FXブログを開設-----
毎日かあさん 5 黒潮家族編西原 理恵子
アニメ化おめでとさん。
まあどういう結果になっても今のサイバラなら美味しくネタに出来るでしょう。
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