遅ればせながら毎年恒例のマンガ特集が組まれている月刊『創』6月号購入。
創 (つくる) 2010年 06月号 [雑誌]創出版の紹介ページ『創』は毎年5月号か6月号でマンガ特集を組んでいますが、
3月発売の5月号(合併号)で休刊の可能性が示唆され今年の特集を心配しましたが
何とか発行されました。
上記紹介ページにもあるとおり
アニメ化や実写化の影響、ケータイコミック、都条例改定などの特集や
浅野いにお・倉田真由美・花沢健吾・小林まこと各インタビューなどを掲載。
そして毎年の特集の中で
[大手3社(講談社、小学館、集英社)の売れ行き良好コミックス]と題した初版部数上位の表は
分かりやすい定点観測資料として重宝しています。
ということで今回は前年の表と見比べていくつかトピックを挙げていこうかと。
*今号の表は09年4月から10年3月までに刊行された単行本が対象。
表は毎年15位まで。
●講談社2008、2009年共に僅差で2位だった『のだめカンタービレ』が110万部でトップに(第22巻)。
2位の『バガボンド』はわずか2万部差の108万部(第30巻)。
しかし『のだめ』は既に本編終了して現在番外編だし、
『バガボンド』も年内終了でしたっけ。
となると来年はまだ両作品ランクインするでしょうけど、再来年は……
まさか今年3位の『聖☆おにいさん』(75万部、第4巻)がトップに!?
そこまでネタと勢いが続けば、ですが。
他の2社が少年誌の作品がトップなのに対し、週刊少年マガジンからは
『FAIRY TAIL』の4位が最高位(55万部、第20巻)。
初登場組では『BILLY BAT』第1巻が50万部で6位に。
●小学館トップは安定した強さの『名探偵コナン』(86万部、第64巻)。ただし去年より7万部減。
2位の『PLUTO』(80万部、第8巻)は完結したので、
コナンのトップを脅かす新たな作品が欲しいところ。
前年の圏外から一気に初版48万部となり、
『ブラック・ラグーン』(第9巻)と並んで3位に入った
『僕等がいた』が目を引きます(第13巻)。
あと、第1巻から30万部スタートの『カノジョは嘘を愛しすぎてる』も凄い(12位)
●集英社『ONE PIECE』300万部(第57巻)を筆頭に、4位の『BLEACH』まで100万部超。
表のある15作品中10作品が週刊少年ジャンプ初出。
10位に初登場の『バクマン。』(49万部、第7巻)はアニメ化でまた増加すると思われますが、
連載はどれくらい続くのでしょう。
前回2位の『NANA』(188万部、第19巻)が今回見当たらないと思ったら
対象期間中に単行本出てないんですな。
各社15位までの詳しい作品名についてはぜひ『創』本誌にて。
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