ビッグコミックオリジナル第7号より。
1988年から1994年にかけて「ビッグコミックオリジナル」に連載された『MASTERキートン』。
諸問題あって単行本が長らく絶版でしたが、去年から完全版が刊行開始。
そして昔と同じBCオリジナルでまさかの続編がシリーズ連載開始。
今回も教壇でのシーンから登場するキートン。
ただし昔は非常勤講師として「講義」でしたが、現在は「講演」。
どうやらあのドナウ流域で欧州最古の遺跡を発掘したようで、
現在は論文さえ提出すれば博士号(ドクター)を授与されるところまできた模様。
ということで探偵事務所は閉鎖……の手続きをしていた筈だったのに、
相棒のダニエルは「残務処理」と称して未解決の案件をドッサリと……。
依頼を受け、困ってる人と対面し、その理由が現代社会が抱える問題で、
話を聞くうちに考古学的興味を持つ部分もあり、
調査の過程で危険に巻き込まれ……という、まさに
“これぞMASTERキートン!”と言うべきお約束の展開。
あまりにも手堅すぎと思わなくも無いものの、
「ああ、私が浦沢作品に求めてるのはやはり『キートン』か
『パイナップルARMY』テイストなんだなぁ」と安堵している自分を再認識。
冒頭に書いたとおり「シリーズ連載」なので毎号掲載ではなく、次は5月。
出来れば毎号読みたいところですが。
新作で一番気になるのは、前作から何年後なのか?という点。
完全版第8巻の帯で「20年後のキートン」、
今回の巻頭ハシラにも「20年の時を経て~」とありますが、
キートンやダニエルの顔を見るに、あまり20年経ったようには思えず。
もしかすると「連載終了から約20年」ということなんですかね?
上で触れたドナウ流域での発掘成功が10年前とのことなので
少なくともそれ以上経ったのは確かなのですが。
とりあえず次回以降、時間経過がはっきりするであろう
百合子(太一の娘)の登場を楽しみにしておきましょう。
もう誰かと結婚してるのかな?
そして太平(太一の父)はまだ生きてるのかな?(ヲイ
まぁキャラ的に健在っぽいなぁと思いつつ。
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