2008年の話題作だったライトノベル『とある飛空士への追憶』。
そのコミカライズが
第一報から3ヶ月、満を持してスタート。
ゲッサン 2009年 09月号 [雑誌]ゲッサン9月号の表紙&巻頭カラー、1・2話一挙掲載72ページ。
ちなみに次号も巻頭カラー。
自社ガガガ文庫の貴重なヒット作ということで力入ってます小学館。
主人公・狩乃シャルルは神聖レヴァーム皇国の飛空士。
つらい生い立ちを背負いながらも、鍛え上げた空戦技術で日々の糧を得、
いつしかデル・モラル空艇騎士団のエースと目されるまでに成長。
ある日、彼は上官に重大な任務を託されます。
「次期皇妃を水上偵察機の後席に乗せ、中央海を単機敵中翔破せよ」彼が選ばれたのは技量的要因もさることながら、
撃墜数を誤魔化さないクソ真面目な性格と教会育ちという経歴から
美しき次期皇妃に手を出す可能性が極めて低いと考えられたのも大きな理由。
どう考えても成功させるのがかなり難しいこの作戦。
シャルルは任務を受けるべきか悩みますが、彼を決断に導いたのは幼き日の思い出。
次期皇妃ファナがまだ幼かった頃、同じく幼かったシャルルを励ました記憶。
以来、辛い時にはいつもその記憶を心の糧にしてきたシャルルは、
戦況の不利なこの地域から彼女を助けるべく、任務を受諾。
かくしてファナと11年ぶりの対面・・・というところまでが第1話。
続いて第2話は、デル・モラル公爵家令嬢、ファナ・デル・モラル側のプロローグ。
「光芒五里に及ぶ」美しさと言われる彼女ですが、心はいつも空虚。
そんな彼女にも戦禍の影響が及び、ついには一人の飛空士に命運を委ねることに。
新鋭・小川麻衣子氏の作画は作品の世界観に合っていて私は満足。
空戦シーンが物足らない人もいるかも、とは思いますが、
わたし的には心情描写のほうが優先度高いので気にならず。
原作未読の方はこのまま漫画版で初体験するのも一興。
ただ、出来れば小説で読んでもらいたい作品ではあります。
お時間あればぜひ。
【関連サイト】
ゲッサンWEBガガガ文庫Sankiba-Dog(小川麻衣子氏のサイト)
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