漫画ゴラク12/18号より。
また濃い漫画がスタートしました。
漫画原作界の巨匠・小池一夫が語る実録エピソードを
『実験人形ダミー・オスカー』や『オークション・ハウス』の叶精作の作画で描くという回顧録。
扉絵に登場する漫画・劇画関係者からしてそうそうたる面々。
回顧録は少年マガジンに掲載されたさいとう・たかを『無用ノ介』誕生エピソードからスタート。
当時の少年サンデーには漫画界の神様・手塚治虫を筆頭に
赤塚不二夫・藤子不二雄・石森章太郎・つのだじろうなど“大将級”がいっぱいという比喩で
各漫画家が武将の格好で登場するあたりがやはり劇画テイスト?
(最初だけですけど)
他に名前が出てくるのが
石川フミヤス、武本サブロー、甲良幹二郎、梶原一騎、水木しげる、小山ゆうといった人達。
上記サンデー陣と合わせ、故人となった方が何人もいるというのが
エピソードの古さを物語るといえるかも。
(昭和四十二年のお話)
作品の後に、小池一夫がこの回顧録掲載に寄せて、というコメントが載っており、
その中で
ちなみに俺が「せンせい」と呼ぶ人間は人間界で二人だけだ。
小説家の山手樹一郎と劇画家のさいとうたかを。
他の人の敬称は略させていただいた。
とあり、この人を止められる人は少なそうですが、
劇画界に的を絞ってこれからどんなエピソードが語られていくのか要注目。
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