爽やかかつ切ない読後感で多くの読者を魅了した『とある飛空士への追憶』。
前作のことをイメージしてたら
「えっ、単巻で完結しないの?」と一部読者を困惑させた『とある飛空士への恋歌』。
学園キャッキャウフフ小説となり、「追憶」とはもう別物かと思いきや
ラストで「追憶」とのリンクの一端が垣間見えた『とある飛空士への恋歌』2巻。
そして、恋と騒乱と謎をはらみつつ物語は第3巻へ。
とある飛空士への恋歌3 (ガガガ文庫)犬村小六 森沢晴行
小学館の紹介ページ今巻も途中までは学園ラーメンちゅるちゅる小説といった様子ですが、
その中に気の早い人なら早々に見つけてしまう“フラグ”を散りばめつつ、
怒涛の後半、そして最後の強力な“次巻へのヒキ”へと繋がっていきます。
事前に情報ありましたが『とある飛空士への追憶』は
映画化が決まったようで、
(アニメか実写かは不明)
確かにあの作品は長さ的にもストーリー的にもちょうど映画向きな感じですが、
こちらの『恋歌』はその意味ではキャラクターの多さ的にもテレビアニメ向けかな。
ただし3巻にある「戦争の現実」をきっちり描けないならやらないほうがいいですが。
あと、『追憶』の読後感を絶対に崩したくない、という方は
今回の『恋歌』3巻以降は読まないほうがいいかも。
では今回は中身について語りたいので
行数の間隔を空けてバレを含む内容で。
(バレ注意) ●シズカ・ハゾメ何者!? いや、作者の『レヴィアタンの恋人』に登場するキャラだとは
伝え聞いてますが、ややチートキャラですわな。
●フラグ立て過ぎだわなぁミツオとチハル。その他、散っていった学兵達に黙祷。
●カルエル覚醒したかな?それにしても気の多い奴め。さてヒロインはアリエル?クレア?
●謎の第三勢力キターと思ったら……あれってやっぱりシャルル!?
●そして最後に現れるファナの名前。その前に登場したのがシャルルだとしたら
アレ以降顔を合わせたことがあるかも?
まぁ一介の兵士と“聖母”とではなかなか顔を合わす機会はないでしょうけど。
とりあえず「追憶」と同じものを期待して「恋歌」2巻のキャッキャウフフで脱落した人には
もう1冊読んでみては、ということで。
ただ上でも触れましたが、今後「追憶」のファナとシャルルのその後について語られそうなので、
あの終わり方が良かった人にとってはやや複雑な心境かも。
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