毎年
「12月中に書きたいなぁ」と思いながら結局年を越してしまう訳ですが、
まぁ単行本の区切りで考えればちょうどいいかなぁなどと思いつつ、
ニコマス下半期20選に続いて。
[アバウトな選出基準]
2012年に単行本が発行された作品。
優先順位は期間中に単行本(ムック)の
第1巻が出た作品>完結巻が出た作品>刊行途中の作品
ではさっそく。
『総特集 いしいひさいち 仁義なきお笑い』(文藝別冊/KAWADE夢ムック)
いきなり単行本ではなくムック。
でも2012年の記録としてこの本はどうしても入れないと!ということで10選入り。
自分語りが嫌いないしいひさいちに「でっちあげ」という形ながら
架空インタビューを描かせたのは超貴重。編集・新保信長氏の努力の賜物。
『ハイスコアガール』押切蓮介
格闘ゲームがもっとも賑わった頃のゲームセンターを舞台にしたボーイ・ミーツ・ガール。
その頃のゲームにそんなに詳しくない私ですら熱くなるのですから、
この辺のゲームに思い入れのある方にはたまらないでしょう。
『さよなら絶望先生』久米田康治
連載終盤、特にラスト数話が圧巻。
「最終回といえばこういう風にオトせますよね」という見本市。
『わたしのお嬢様』樹るう
こちらも完結巻が2012年発売になったヴィクトリアンメイドホームコメディ4コマ。全5巻。
その時代の研究者をも唸らせるほど当時の空気を(時として暗いものまで)描きながらも
明るく楽しく完走したその手腕に拍手。
『燈港メリーローズ』都戸利津
こちらも完結巻が2012年発売になった作品。全3巻。
アジアの港町を舞台に、じゃじゃ馬の令嬢とイカサマ紳士が出会って……。
この作者さんはオリジナルデュー作『環状白馬線 車掌の英さん』からずっと応援しております。
『森薫拾遺集』森薫
短編漫画から1枚イラスト、サイン会ペーパーなどを収録した“拾遺集”。
こういう収録内容なので何というか「作品感」には欠けるかもですが、
強烈なまでの「森薫臭」というか「そこが大事なんです!感」が好きな者にはたまらない。
『式の前日』穂積
ご多分に漏れずネットでの口コミで話題になってから読んだクチですが、ああなるほど、と。
まぁあまり構えずに読むのがよろしいかと思うのでこの辺で。
『君の天井は僕の床』鴨居まさね
2人の女性を中心にご近所さんの恋愛模様を1話完結で描くオムニバス。
この作品は妹所有で前から読んでいたんですがちゃんとタイトルを認識してなくてw、
2012年に出た第3巻を機にちゃんと認識&自分の中で盛り上がったので、
現在刊行途中(第3巻まで)ながら10選入り。
『GUNSLINGER GIRL』相田裕
2012年、ついに連載が完結。
「こういう結末しか無いわなぁ」という少女達ながら、一縷の希望を描いたラストに涙。
ダ・ヴィンチ1月号のインタビューへのアンサーとして、
この作品は長く本棚の1軍に居ると思います、ハイ。
『大砲とスタンプ』速水螺旋人
メガネっ娘兵站将校マルチナ少尉を愛でる漫画。
オリジナルの戦車や戦闘機の詳細解説も楽しい。
黒い天使のブログ的2011年漫画10選PR