今月初めに『王様の仕立て屋』23巻が発売になりましたが、
その帯に
“ついに200万部!!”の文字。
『かおす寒鰤屋』打ち切り時には考えられなかった数字ですな。
Oh SUPER JUMP (オー・スーパー・ジャンプ) 2009年 9/25号 [雑誌]そんな大河原遁先生の5年ぶりの新作がスーパージャンプ増刊に登場。
「5年ぶり」といってもその前回は漫画原作だったので(作画:平松伸二)、
自身の作画としては『仕立て屋』開始以来たぶん初めて。
宋の元豊五年、晁蓋(ちょうがい、別名“鉄天王”)はその地の有力者に
蘇軾子瞻(そしょくしせん、別名“東坡居士”(とうばこじ))の暗殺を依頼される。
昔盛り場で犯した罪を胸に収められている弱みから
鉄天王は不本意ながらも黄州に赴く。
そこで出会った蘇軾は昼過ぎから早くも夕食の仕込みをするなど奔放に生活中。
鉄天王は依頼を果たそうとしますが何度も失敗し、
そうこうしているうちに蘇軾の作った料理(豚の角煮)をいただくことになり・・・
私はこの辺の名前が全く分からないのですが、蘇軾という人は
中華料理の「東坡肉」(トンポーロー、ブタの角煮)の
名前の元になった詩を書いた人なんですな。
蘇軾 Wikipediaそして晁蓋については、あの有名な小説の登場人物なんですな。
晁蓋 Wikipediaずっと描いている『王様の仕立て屋』は穏やかなウンチク漫画なので、
滅多に見ない戦闘シーンはさすがに軽く感じましたが、
作品自体は綺麗にまとまっていて、グルメ&歴史ものとして
また読んでみたいと思わせるものでした。
ただ『仕立て屋』に代わる連載に、となるとさすがに料理の監修者が就かないと難しいか。
まぁ初めから増刊の気分転換用かもしれませんが。
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