前の10巻から表紙のデザインが大幅に変わりましたが、
今回の11巻もデザインは継承しつつ、8・9巻の時と同じように2冊で1セットのテーマに。
10巻が現役の「回転草の兄弟団」(タンブル・ウィード)、
11巻が大きくなって団から離れたOB・OG達のオーランド、アカシア、アベル。
0番地区編初回で実業家のロンダリオに陸情3課の戦災復興を糾弾され、
以来それに対する答えをずっと探していたアリスでしたが、
兄弟団の子供たちと触れ合う内に自分なりの答えが見つかりました。
一方オーランドは0番地区抗争に歯止めをかけるべく
元兄弟団で現在はボルモン派の帳簿係をしているアベルに話をしに行くが・・・
前のカルッセル編がずっと重苦しかった反動でしょうか、
0番地区編ではこういったネタが随所に見受けられます。
抗争の標的だったキャラダインが相当な変態紳士だったり、
そんなキャラダインをイダテンが
「僕は結構アリだと思う」とカミングアウトしたり。
本当にこの作者はキャラクターのたて方がうまい。
しかし明るい部分を振り撒きつつも、このマンガの本領はやはり重いドラマ。
いくつかのキャラクターを通して語られる“人の命を奪うこと”については
いろいろ考えさせられますし、
ストーリーも毎回毎回次号が気になるヒキ。
子供たちの前では出さないかと思われたオーランド伍長の暴れっぷりも出てしまいましたし・・・
残念ながら0番地区編はこの巻に入りきらず、アベル活躍のいいところで
本編は終わっているんですが、恒例の巻末インターバルで・・・
おいしいところを陸情2課長・ラインベルカ少佐が全部持っていってしまいました。
彼女がなぜ発情したのかはぜひ単行本で。
それにしてもこのマユゲなし、キャラ立ち過ぎw
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