爽やかかつ切ない読後感で多くの読者を魅了した『とある飛空士への追憶』。
前作のことをイメージしてたら
「えっ、単巻で完結しないの?」と一部読者を困惑させた『とある飛空士への恋歌』。
もう学園キャッキャウフフ小説なのかと思いきや、
前作とのリンクの一端が垣間見えた『とある飛空士への恋歌』2巻。
仲間との別れ、そして正体バレの予感が迫り一気に緊迫する『とある飛空士への恋歌』3巻。
そして……
小学館の紹介ページ8ヶ月ぶりの新刊が本日発売。
少し前から公開されてた作品紹介では“クライマックス”と書かれていて、
(もしかすると最終巻?でもあと1冊では収まらないよな…)
と思っていたら、やはり4巻作者コメント欄によると五巻で完結とのこと。
以下、内容に触れるので格納。
*冒頭、謎の復讐モノローグからスタート。勘のいい方ならすぐ気付くんでしょうが、
私は当人が出てくるまで存在を忘れてました。
そして登場した瞬間に「ああ、こいつか!」と思いましたが、
その時はなぜかカルエルの義妹アリエルを利する行動。
「??」と首をひねってたら今度は復讐と称してボコりながら引きこもり皇子を叱咤。
さらに罵りあいながらも息の合った空中戦。
果てはラストの
「お前のためじゃない。お前が泣くところを見たいからだ。勘違いするな」
どう見ても完璧なツンデレです。本当に(ryほんと4巻は要所をイグナシオが持っていってしまいました。
最終巻ではアリエルを持っていってしまうかなぁ。
ただ、彼の中でどの時点から「復讐」が「ツンデレ」になったのかが定かではありませんが。
いくつかその要素を想像してみると……
(1)幼少の頃からニナと一緒に居て家族めいた感情を持ったゆえに、
彼女が好きになったカール(カルエル)に対して「本気の復讐」の気持ちが低くなった
(2)正規ペアを組むアリエルがいい子で、血の繋がりは無いものの義兄のカールに対して(以下同)
(3)父親(皇王グレゴリオ)の処刑を達成した時点が復讐のピークで、以降はやや惰性的に
(4)過去に何かあって、今回のカルエル同様「許す」境地にも達しているが、
心の中の「ツン」な部分がカルエルに対して普通に接するのを許さない
まぁ最後もクレアを心配しての情報提供だし、(1)の割合が強いかなぁ。
どこかでアリエルに対して赤面するような描写があれば(2)の割合も高まるんですが。
さて最終巻は何ヵ月後でしょうか。楽しみです。
映画化が決まっている前作『とある飛空士への追憶』のスタッフが帯に載っていて、
監督:宍戸 淳
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:松原秀典
メカニックデザイン:山田勝哉
アニメーション制作:マッドハウス
とのこと。
脚本が『時をかける少女』や『サマーウォーズ』の奥寺さんなら
大外しはしないんじゃないかと思いたいところですがはてさて。
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