現在、電撃文庫(電撃ゲーム文庫含む)の1作家1シリーズ刊行数では
深沢美潮『フォーチュン・クエスト』シリーズ(37冊)に次いで2番手となる
榊涼介「ガンパレード・マーチ」シリーズ(通称“榊ガンパレ”)。
単なるゲームノベライズの枠を超え、戦争群像物として小説独自のファンも獲得し、
原作ゲームに動きが無いにもかかわらず一定の売り上げがあることから
一部では「榊ガンパレより売上が上か下か」といった
ボーダーライン的見方をされることも。
そんな榊ガンパレの26冊目となる最新刊『ガンパレード・マーチ 逆襲の刻 極東終戦』が
8月10日発売になりました。
東京でのクーデター騒動から始まった「逆襲の刻」シリーズは、政治戦争の要素を含みつつ
青森からの幻獣侵攻、果てはシベリアでの暗躍…と複数の舞台が同時進行でしたが、
今回の極東終戦というタイトルが示すとおり「逆襲の刻」シリーズはこれで完結。
問題は“榊ガンパレ”としても完結かどうかという点。
戦争的には一段落つきましたが、
巻末に作者やきむらじゅんこ氏(イラスト)のあとがきも無かったですし、
とりあえず隊員や小説オリキャラの日常を綴った短編集3冊目を期待したいところ。
ただ長編となると、ラストの舞のセリフが示唆する方向の場合
いわゆる“世界の謎”設定に踏み込む必要があるため、
これまでその辺にあまり触れてなかった榊ガンパレのファンとしては複雑なところ。
原作ゲーム『高機動幻想ガンパレード・マーチ』の発売が2000年9月28日ということで
もうすぐ10周年。
その間に漫画化やアニメ化がなされましたが、どちらも2003年頃までのことなので
それ以降動きがあるのは小説のみでした。
ところが今年7月、ガンパレ関連で新しい作品が。
電撃マ王 2010年 09月号 [雑誌]シリーズ10周年記念作品と銘打って
電撃マ王で『 ガンパレード・マーチ アナザー・プリンセス』という作品がスタート。
そして、レーベルが電撃“ゲーム”文庫なせいで
電撃文庫のサイトに情報が載っていないガンパレ関連書籍のページが
なぜか
マ王のサイトの中にオープン。
芝村裕吏氏はまだまだガンパレ関連で頑張る模様。
ただ、新作もいいんですが、どうせなら
榊ガンパレをコミカライズという訳にはいかなかったんですかねぇ。
まぁ生半可な画力や構成力では太刀打ちできないとは思いますが。
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