今は亡き旧ブログで作者の短編集『Present for me』『探偵綺譚』を紹介しましたが、
今回の最新作も独特の面白さでした。
『ネムルバカ』
バンド活動に打ち込んでいつも金欠状態の<先輩>鯨井ルカ(くじらいルカ)と
打ち込むものが見つからず毎日がバイトの日々な<後輩>入巣柚実(いりすゆみ)。
2人が住む大学の女子寮を中心に、学生達の青春模様が廻ったり廻らなかったり。
柚実は同学年の田口君が気になって、でもその田口君はルカ先輩が気になって、
そして田口君の友人・伊藤君は深いようで全然浅はかだったり。
作者の代表作『それでも町は廻っている』もそうですが、
淡々とした日常にちょっとだけ味付けして面白おかしく読ませるのが
上手いですねえ石黒氏。
ところで、全7話・単巻でスパッと終わってるのかと思いきや、
同日発売のCOMICリュウ5月号に番外編が載ってるとのこと。
後で本屋でチェックするとして、これはまた別の短編集に収録するつもりなのかな。
あと、同時発売の『それ町』4巻も変わらず淡々と面白いですハイ。
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ネムルバカ石黒 正数
それでも町は廻っている 4 石黒 正数
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