最近では一般誌でのマンガ特集も珍しくはないものの、
個人的には大抵ボリュームがちょっと物足らなかったり、
内容がやや薄いと感じることが多いんですが、
今回のブルータスのマンガ特集は群を抜いて充実してました。
BRUTUS (ブルータス) 2009年 6/1号 [雑誌]マガジンハウスのページ[読み応えあるページ数]雑誌全体124ページ中、マンガ特集は67ページ(表紙含む。水着グラビアは数えず)+
『ローゼンメイデン』ポスター。
やはり“特集”と銘打つならこれくらいの分量は欲しいところ。
[嗚呼、岸部四郎…]コラボ企画では、とにかく柴田ヨクサルがスガシカオの歌をマンガに出来て嬉しそうですね。
週刊連載をほぼ落とさずに、なおかつ10ページ描き下ろしって。
まぁそれぞれのファンが楽しめる内容かは分かりませんが、
少なくともヨクサル先生が喜んでるのでヨシとしましょう。
日テレ西遊記世代としては『カッパの飼い方』特別編で
岸部四郎が沙悟浄として描かれてるのがインパクト大。
わたし的に今回の企画はこの4ページだけでも充分元を取った気分に。
[読み物もいろいろ]中心はブルータスとヤングジャンプとのコラボですが、それ以外の読み物も充実。
各ライターやファンのおすすめ作品紹介、青田買い&旬な作家特集、大場つぐみインタビュー、
オトナなマンガびととして倉科遼・小島功両氏の紹介など。
マンガ特集でこれだけ満足感があるのは久しぶりでした。
そういえばブルータスは1年前にも井上雄彦特集やってましたっけ。
出来ればもっと頻繁にマンガ特集やってもらいたいところ。
あと願わくば、マガジンハウスあたりには専門のマンガ情報誌を創刊してもらいたいなぁ。
現在この分野は「ぱふ」くらいしかなく、その「ぱふ」は基本的に女性向けなので、
主に男性読者をメインとした情報誌を希望。
そしてこういうのは自社でマンガを大きく扱ってる会社はいろいろ制限があるので、
マガジンハウスあたりが向いてるのではないかと。
【雑誌関連】
月刊『創』2009年5月号:特集[変貌するマンガ市場]の紹介ダ・ヴィンチ5月号:殿堂入りプラチナマンガランキング150 BRUTUS (ブルータス) 2008年 7/1号 [雑誌]PR